子供の高校事情

高校一年になった子供は、いわゆる進学校に進んだ。

公立の中高一貫校だが、高校からも学生を受け入れミックスされる。

中学校の方もかなりの倍率で、小学校から塾通いをした子供たちが入ってくるわけだ。

で、高校では一年生の段階から「大学のオープンスクールに行け」やら、「某有名国立大学希望ならこれくらいは必要」とかなんとかかんとかで、模試の回数も土曜教室とかで勉強があったりと、(あれ?高校じゃなくて予備校に入れたんだっけ?)と錯覚してしまいそうだ。

 

学校自体は「自律」することを大事?必須?としていて、学生の意思に任せる部分はあり、イベント行事では自由にできてのびのびしているところはある。

子供もそういうところを全力で皆楽しむところがいいと、学校自体は気に入っているわけだが、なんせ「学ぶ」ことが「受験のため」すぎて、そういう「学びの遊び」がないように感じられる。

模試の成績、希望校の選定、希望校合格、というのが最終目標のようになって、「回り道」「寄り道」「道草」させてくれない。ような雰囲気。のような気がする。

 

ということを、他の保護者にちょっと漏らした時に「いいですね、塾に行かせなくても良いじゃないですか」という返答が。

 

あぁ、そうなのか。

親が求めているのもここなのか。

「高校時代のあのばかばかしさ」、「もどかしさ」といった余白部分を大事にしてはいけないのか。そこは無駄なのか?

 

私は高校時代に「無駄なこと」をしてほしいのにな。

 

先週、保護者進路説明会というのに参加したのだが、「最近の子は弱い」という言葉が出てきた。よく聞くけどさ、こうやって勉強勉強、成績成績、と追い立てて、余裕をなくさせているのは誰なのか、胸に手を当ててよく考えて欲しいものだ。

 

そんな、1年生から走らなくても良いよ〜中学校から来ている子たちは、小学校から走り続けているわけでしょ?

それは本当に適切な量なの?適切なバランスなの?心は満足しているの?いや、そういうこと、考えてる?考えたことある?

 

なんて言っても、きっと私は少数派なんだろうけど。